歯を失う原因第1位~歯周病~

自覚症状のないまま多くの方が歯周病を患っています

年齢を重ねるといつか歯を失ってしまうもの、というイメージがありませんか? しかし、その歯を失ってしまう原因についてご存知の方は少ないのではないでしょうか? 平成17年の全国的な調査によると、日本人が歯を失ってしまう原因の第1位は、虫歯ではなく歯周病となっています。

歯周病は日本人の成人のうち約8割が罹患している、もしくは予備軍であるといわれている感染症です。歯周病はプラーク(歯垢)の中に潜む歯周病菌が引き起こす病気。はじめは歯ぐきに軽い炎症が起こる程度ですが、ほとんど自覚症状がないままに進行し、最終的には歯を支える顎の骨(歯槽骨)が溶かされ、歯が抜け落ちてしまうことすらあるのです。こうなる前に、早めの治療を行うことが肝心です。お口に異変を感じたら、できるだけ早めに当院へご来院ください。

【全身への悪影響もある歯周病】

近年の研究によって、歯周病が命にも関わる重篤な疾患の原因となっていることが解明されています。歯周病菌が血管などに乗り全身をめぐることで、さまざまなトラブルを引き起こすのです。

歯周病が引き起こす恐れのある全身トラブル
心疾患・脳血管障害 肺炎・誤嚥性肺炎
歯周病菌は、血管内で血栓を作りやすい性質を持っています。そのため、動脈硬化、狭心症や脳血管障害の原因となることがあります。また、心臓で炎症を起こし心内膜炎を発症することもあります。 歯周病菌が口腔内から誤って気管や肺に入りこむと、そこで炎症を起こし、肺炎を引き起こします。高齢者の誤嚥性肺炎を予防するためにも、口腔ケアを行うことが介護の現場でも重要とされています。
糖尿病 早産・低体重児出産
免疫力に影響する歯周病と糖尿病には、相互に深い影響があることがわかっています。糖尿病があると、歯周病を引き起こしやすく、また歯周病があると糖尿病を悪化させやすいのです。糖尿病患者には、血糖値コントロールとともに、口腔ケアによる歯周病コントロールの大切さが呼びかけられています。 妊娠するとホルモンバランスの変化とともに免疫力が低下し、歯周病になりやすくなります。さらに歯周病菌は、陣痛にも似た筋肉の収縮を引き起こす物質を出すため、注意が促されています。早産や低体重児出産の確率は、歯周病を発症した妊婦の方がそうでない方より何倍も高くなるというデータがあります。

あなたも今すぐ歯周病チェック!

次のような症状は歯周病の代表的なもの。当てはまるものがあれば、できるだけ早く治療できるよう、当院へご相談ください。

1.起床時に口の中がネバネバする Yes No
2.ブラッシングしていると歯ぐきから血が出ることがある Yes No
3.歯ぐきがムズがゆいことがある Yes No
4.歯ぐきが赤(赤紫)に変色したり、腫れたりしている Yes No
5.以前より歯と歯の間に食べ物が詰まりやすくなった Yes No
6.口臭がひどくなった Yes No
7.硬いものを噛んだ時に歯ぐきから出血する Yes No
8.歯ぐきが下がって、以前より歯が長くなったように見える Yes No
9.歯を指や舌で触るとグラグラと動く Yes No
10.歯ぐきから膿が出ている Yes No

歯周病の検査と治療法

検査方法
歯周ポケット検査
「プローブ」というものさし状の器具を用いて、歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)の深さを調べます。深ければ深いほど、歯周病が進行しています。
レントゲン検査
顎の骨の状態をレントゲン撮影にて調べます。骨密度が低いほど、歯周病が進行しています。
歯の揺度検査 ピンセット状の器具で歯をつまんで動かし、グラつき度合いを調べます。グラつきが大きいほど、歯周病が進行しています。
歯周病の症状と治療法

【歯周病の進行段階と症状】

初期

中期

後期

末期
歯肉炎 軽度歯周炎 中程度歯周炎 重度歯周炎
【症状】歯ぐきに赤い腫れが見え、ブラッシング時に出血があります。 【症状】歯ぐきの腫れがひどくなり、歯がグラグラしてきます。 【症状】歯のグラつきがひどくなり、硬いものが噛みにくくなります。 【症状】顎の骨(歯槽骨)が半分以上溶かされている可能性があります。放置すると歯が抜け落ちてしまいます。
【歯周ポケットの深さ】2mm程度 【歯周ポケットの深さ】3mm程度 【歯周ポケットの深さ】
4~6mm
【歯周ポケットの深さ】
7mm以上
【治療法】歯周病治療の基本は歯石やプラークを取ること。歯石は自分で落とせませんので歯科医院で処置してもらいましょう。 【治療法】歯周ポケット内部までこびりついた歯石やプラークをしっかり取る処置を行います。 【治療法】深くなった歯周ポケット内部の歯石やプラークを落とします。場合によっては、歯ぐきを切開して歯石を除去します。 【治療法】顎の骨を再生させるための治療や、外科手術が必要となります。
重度歯周炎への対処法

できるだけ歯を失ってしまうことのないよう、重度歯周炎の場合には次のような外科手術・再生治療を行います。

歯周ポケット掻爬(そうは)術
軽度~中等度の歯周炎に対して行う外科的処置です。局所麻酔を行って歯周ポケット内のプラークや歯石、膿、感染した組織を除去します。
フラップ手術
中等度以上の進行した歯周炎に対して行う外科的処置です。局所麻酔をした後に歯ぐきを切開して顎の骨からはがし、露出した歯根に付着しているプラークや歯石を除去します。また、感染した組織も取り除きます。
GTR法
溶かされた顎の骨や歯根膜などの歯周組織を再生させる再生療法の一種です。歯ぐきを切開して歯石を取り除いてできた空間に特殊な膜「メンブレン」を挿入し、歯肉の侵入を防ぎながら骨や歯根膜などの歯周組織の再生を促します。
エムドゲイン法
GTRと同様に、溶かされた顎の骨や歯根膜などの組織を再生させる再生療法の一種です。「エムドゲインゲル」という薬剤を歯根の表面に塗ることで歯が生えるときと同じような状況を作り出し、歯肉の侵入を防ぎながら骨や歯根膜などの歯周組織の再生を促します。

当院長は歯周病治療のプロフェッショナルのため、質の高い治療を受けていただけます

歯周病で歯を失ってしまったら、インプラントや入れ歯などの補綴(ほてつ)治療が必要です

ページの上部に戻る